弊社は資源探査・防災地質の視点から、UAVを利用したリモートセンシング技術について研究開発を行っています。
空中磁気探査はそのうちのひとつの技術です。
空中磁気探査は航空機やヘリコプターを用いて数10年前から実施されており、確立された技術体系があります。
弊社はそれをUAV(≒ドローン)に転用することで、より高分解能で迅速に簡便に低コストで実施する体制を構築しています。
空中の磁気値を測定し、他の情報(地形・温度分布、地上オルソ写真)と組合せることで
・ 鉱床の兆候を示す変質帯の分布域
・ 潜在的な活断層帯の分布域
・ 活動的な火山帯におけるマグマの面的な位置
・ 森林に隠れた遺跡
などを広域な範囲から迅速に見つけ出すことが可能になると考えています。
このような試みは国内・海外ともに先行事例があり結果も伴っています。
しかしながら、公表される情報は質・量ともに限定的です。
本記事では弊社が磁力計搭載のドローンのサービスを実装するに至った経緯、テストフライトや実際の測定で生じた問題点・課題点などをご紹介する予定です。
ご紹介する内容は主に以下の3点を予定しています。
1 ドローンに搭載する磁力計の選定経緯、開発に必要な資機材
2 測定テストとその経緯
3 測定した値の処理と解析